ワイヤーカット

ワイヤーカットとは

ワイヤーカットとは放電加工の一種で、ワイヤー線に電流を流し、金属を糸鋸のように切る加工方法です。

一般に、真鍮のワイヤー線が使用され、ワイヤーを巻き取りながら糸鋸のように被加工材を溶融切断し、希望する形状にくり抜き加工ができます。

切削加工では加工の難しい難削材でも、導通性であれば、どんな硬い金属でも高精度加工をすることができます。


ワイヤーカットの特徴

難削材が加工できる

導電性のある素材であれば、切削性の悪い難加工材も、素材の厚み・大きさ・硬さに関係なく加工が可能です。

 

姿切り・薄板が加工できる

外形形状や内径形状が複雑な場合の加工をワイヤーカットでしたら簡単に加工ができます。 薄板の重ね切りもできますので、コストダウンをはかることができます。

 

高精度加工が可能

キー溝加工や穴のピッチ精度や寸法精度が必要な場合でもミクロン精度での加工が可能です。

 

バリがでない

製品の中には、微細なバリさえもNGであるものも存在します。ワイヤーカットならバリが発生しません。

 

非接触加工だからワークへの負荷が低い

ワイヤーカットの場合、非接触加工ですのでワークに対する負荷がなく、水中で加工し、水温も温調器によって管理できるため、熱変異もほとんどありません。

 

PlusOne(+1プラスワン)としてのワイヤーカット

穴あけが可能(弊社設備オプション)

弊社の設備では、簡易的な放電加工機(穴あけ太郎)がついており 機上で穴を空けることができ、容易に穴にワイヤーを通すことができます。
わざわざ、放電加工機やマシニングに材料をセットして穴をあけてから、 ワイヤーカット機に乗せ換える手間が省くことができます。 よって、トータルの作業をスピーディーに行う事が可能です。

 

 


ワイヤーカット加工事例

薄物の外径加工も可能です。

 

ワイヤーカットでの外径加工→研磨加工

素材:SKH51
外径:φ90
寸法:0.5mm
精度:±5/1000


 

 

空調室での加工

弊社では、ワイヤーカット専用の部屋を設け、空調機器により室温を21℃±2℃に保っています。

 

NC自動補正機能(弊社設備オプション)

弊社では、サーマルアジャスト24をつけており機械の温度計の熱変位を監視し、 補正を加えて垂直精度を維持します。
安定した室温の部屋で自動補正機能を搭載することにより ミクロン精度が安定して出すことが可能です。

対応サイズ:350mm×250mm
対応材質:電気通すものであれば何でもOK
※超硬は不可です。アルミは要相談
対応精度:±0.005~
対応ワイヤー径:φ0.07~0.3